<淘宝入門>淘宝でアカウント新規作成~気になる商品・店舗を“収蔵”しながら淘宝探索~
中国の人気ショッピングサイトで顧客体験を!
世界でも最大級のCtoC(消費者間取引)インターネットショッピングサイト「淘宝」の新規アカウント作成方法をご紹介します。
連載内容からはちょっとずれてしまいますが、今回はちょっと番外編。
淘宝でまずは無料アカウントを作ってみたいと思います。
既に作成済の人は読み飛ばしてください。まだ「アカウントがなく眺めている」「中国語がわからないため登録できない」という方だけお読みいただければと思います。
「顧客視点に立って考えることが重要」とよく言われます。でも実際どうでしょう。重要かどうか以前の問題として、「顧客視点から考える」こと自体が実はそうそう容易なことではなかったりします。気付けば思考はすぐ、サービス&商品提供側の視点・立場にシフトしてしまうもの。
それだけに、実際にサービス提供者あるいは商品販売側となる以前の段階で、しっかり「顧客体験」を積んでおくことも大事なのではないでしょうか。
もしも近い将来「淘宝での物販」をお考えなら、まずは淘宝ユーザとしての「購入体験」を。
それも単に、商品をショッピングカートに入れ、支付宝を使って決済する体験をひと通り実践してみるということだけではありません。「欲しい物」を定め、無数に販売されている同一あるいは類似商品の中からどれを買うのがベストなのかという模索からです。
キーワード検索やカテゴリーなどから絞り込み、商品詳細に売家(店舗)情報、クチコミ等もフル活用し、失敗のない、かつおそらく満足する可能性が高いだろうものを、可能であれば少しでも安価に入手する。もし近くにネット通販慣れした中国人がいるのであれば、彼らのアドバイスをもらいながら挑戦してみるのもありでしょう。
そんな目標のもと買い物体験をすることで、単に傍観・観察していただけでは見えてこなかったTIPSが浮かび上がるはずですし、その後実際に淘宝で売り手側としてページの作り込みをしてゆく際にも役立つ体験となるのではないでしょうか。
まずは淘宝で無料アカウント作成
購入段階でアカウント作成してもいいのですが、先に作っておくとお気に入り商品の登録など使える機能も増えますので、先に新規アカウント作成しておくことをおススメします。
トップページ上部右側に、アカウント登録・ログインの枠があります。
一点、実は漢字の用法で日本人にとっては紛らわしい箇所があります。
どこかというと・・・
登录(登録)・・・既にアカウントを持っている人がログインする
注册(注冊)・・・アカウントの新規作成(登録)
开店(開店)・・・販売側アカウント新規作成・ログイン
日本人的にはつい「登録」を最初にクリックしてしまいがちですが、まだアカウントを開設していない人は「登录」ではなく「注册」をクリックして、新規作成の手続きに入ります。
なお「トップページの画面レイアウトが違う」という方もいると思います。
その場合はドメインを確認してみてください。
「https://world.taobao.com/」と「world」が入っていて「淘宝网」のロゴの隣に「日本」など国名が入っている可能性があります。
検索ボックスの隣に「登录/免费注册」(免费=免費は「無料」の意味)というテキストリンクがあるので、「免费注册」をクリックしてください。同じアカウント新規作成画面が開くはずです。
そしてポップアップウィンドウに表示されたのは「注册协议(注冊協議)」のページ。
新規アカウント作成にあたってユーザー側が事前に内容を確認し合意をする必要がある、いわゆる「会員規約」「利用規約」で、個人情報保護方針についても書かれており、ざっと見た感じでは日本のショッピングモール等と大きく変わることはないかなと思います(すみません、さすがに大量すぎて全文しっかり読んではおりません)。
「同意协议」をクリックすると次のページに進みます。
さて、ここで日本のショッピングモールとは少々異なる登録プロセスが登場します。
中国のWEBサイトの会員登録では一般的なのですが、携帯電話の登録とSMS(ショートメッセージサービス)による認証です。
以前は「使用邮箱注册(メールアドレスを利用して新規登録)」という選択肢も選べたのですが、いつの頃からかなくなっており、現在は携帯電話番号の登録が必要となっています。もし以前同様「使用邮箱注册」というリンクが表示されていれば、そちらから先に進んでもいいと思います。
「手机号」とありますが、中国語の「机」は「機」の簡体字です。「手机」で「手の中の機械」つまり携帯電話。それに「号」がついて「携帯電話番号」となります。既に「日本 +81」が冒頭に入っているようでしたら、その右側に携帯電話番号から冒頭の「0」を除いた番号を入力します。
その次の「验证(験証)」は「≫」とある部分をドラッグして右側にスライドします。なにやらちょっと面倒ですが、ロボットではないことの認証でもあるのでしょうか。チェックアイコンがついたら、その下の「下一歩」(次へ進む)です。
すると先ほど登録した携帯電話番号宛にSMS(ショートメッセージサービス)で6桁の認証コードが送られてきます。それを「验证码」に入力して「确认(確認)」をクリックします。
これで認証を通過しましたので、パスワードやメールアドレスを入力していきます。
「登录密码(ログインパスワード)」は6文字から20文字の半角英数文字を入力します。
「登录名(ログイン名)」は5文字から25文字の間で。
漢字ひらがななど全角文字も入力できますが、本名などは入れないほうがいいと注意書きが表示されます。
これで「提交」をクリックして、登録は完了です。
淘宝のスマホアプリをインストール
アカウント新規作成が完了したら、淘宝のスマホアプリをインストールしてみましょう。
オンラインショッピング利用者数の伸びはやや鈍化しつつありますが、「手机網購用戸」つまりモバイルでのオンラインショッピング利用者の規模は急成長中で、2015年12月時点の3.39億人から4.40億人へと1年で3割近く増えています。
●第39次中国互联网络发展状况统计报告(2017年1月/中国語のみ)
オンラインショッピング利用者全体では4.66億人(2016年12月時点)となっており、このデータだけでは「主にパソコンで買い物をする人」「主にモバイルで買い物をする人」「両方ともによく利用する人」の比率がどうなっているかまではわからないのですが、現在、インターネット利用環境としては「モバイル(95.1%)」「デスクトップPC(60.1%)」「ノートPC(36.8%)」となっており、モバイルインターネットユーザ比率は年々高まっています。おそらく相当数が、スマホアプリから淘宝利用していることも想定されます。
ネット歴が長い人ほど、ついPC版のサイトだけを眺めて満足してしまいがちなので、しっかりスマホ版もチェックする習慣をつけておきたいところです。
淘宝にログインする
一度アカウント作成をしてしまえば、次からは「登录(登録)」で、会員名もしくは「邮箱(郵箱/メールアドレス)」とパスワードを入力しログインします。
会員名をうっかり忘れてしまったという場合には、左下の「手机号登録」をクリックすれば、携帯電話番号からのログインも可能です。
右上のQRコードが半分見えているところは何かというと、スマホを使ったログインです。
SMS同様、スマホアプリでのQRコードスキャンを認証に使うことが非常に多いのが中国のインターネットサービスの特徴。
淘宝アプリをスマホに入れていれば、ログイン済のスマホアプリから、このパソコンサイトのQRコードをスキャンすることで、簡単にログインすることができます。
気になる商品・お店は片っ端から「収蔵」していこう
淘宝にログインした状態で可能になることのひとつが、いわゆる「収蔵」機能の利用です。
楽天「お気に入り商品」やAmazonの「ほしい物リストに追加する」と同じで、購入候補の商品やショップを保存することができます。
購入ユーザーの評価や店舗評価など、数値で可視化されている部分が多い淘宝ですが、商品を「収蔵」した人の数も表示されており、人気度を判定する材料となります。これは15,000人以上とかなりの人数の人が興味を示している商品であることがわかります。
今後、淘宝内を探索し、人気の商品やショップ、参考になるページなどをチェックしてゆく必要がある方は、この機能を使ってブックマークしてゆくのもいいでしょう。
収蔵した一覧を表示させるには、最上部ツールバーの「收藏(「夹」はクリップの意味)」をクリックしてみてください。「収蔵的宝貝(「宝貝」は商品を指す)」「収蔵的店舗」とあり、選択するとお気に入りに追加した商品・店舗の一覧がでてきます。
また天猫に移動すると「我关(関)注的品牌」という、好きなブランドを登録しておく機能もあります。
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先のアカウント新規作成時、最小限の個人情報だけを登録してありますが、他にもセキュリティ関連・支払方法の登録、メール通知など設定項目は多数あります。買い物をしたりクチコミをしたり、さらには友人へ情報をシェアしたりすることで等級があがってゆく会員ランクの制度などもあります。
時間があれば、「我的淘宝」というマイページもぜひ覗いてみてください。
商品の購入方法については、支付宝についての解説とともに後日またご紹介いたします。
和田 亜希子(Akiko Wada)
都市銀行、検索エンジン等を経て2001年独立。企業からの受託でクチコミを活用したマーケティング、アフィリエイト・プログラム導入運用支援などを行うかたわら、「東京ビアガーデン情報館」「台湾温泉ガイド」などの専門サイトを企画運営。主な著書「アフィリエイト・マーケティング実践マニュアル(翔泳社)」「ひとつの ブログで会社が変わる(技術評論社)」「ミニサイトをつくって儲ける法(日本実業出版社)」。
Weibo公式の中国向け広告コンテンツ拡散支援サービス「WEIQ(ウェイキュー)」は
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■関連記事
・<淘宝入門>まずはユーザー目線で淘宝サイト内を探索してみよう!~カテゴリごとの特設市場もいろいろ~
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